農と街を繋ぐ野菜直売所兼食堂
農と街を繋ぐ野菜直売所兼食堂

高崎市田町にある「すもの食堂」は、野菜をはじめとした群馬の美味しい食材を販売する、八百屋兼食堂です。

すもの食堂 高崎市田町にあるすもの食堂の外観。

おいしい野菜を生産する群馬の山間部と、市街地に住むたくさんの人々を繋ぐ場所であり、 「地域の特色を活かしたコミュニティビジネスの人材を育成する」CIPにとっても重要な場所です。ここでは三人のメンバーが働いています。

すもの食堂 店長の秋山仁さん。一日は野菜の仕入れから始まる。

店長の秋山仁さんの一日は、野菜の仕入れから始まります。すもの食堂で取り扱っているのは、地元で丁寧に生産された野菜。 その多くは無農薬・無化学肥料で、手間暇かけて育てられたものです。 野菜の他に加工品も取り扱っていますが、こちらも質のよい素材を用いて丁寧に作られた、 安全安心で美味しいものだけを選んでいます。もちろん、取り扱いをするかどうかは、スタッフ一同で味を確かめた上で決めています。

仕入れから接客、経理作業まで行う秋山さんの、すもの食堂での最初の仕事は、なんと以前ここに建っていた建物の解体でした。 カフェ運営に興味があったことと、人との繋がりを作り出すというコンセプトに共感したことで、ここで働くのを決めた秋山さん。 文字通り一から店舗を作りあげ、運営してきた過程で、「店をやる」ことについて日々学び、また多くの出会いに恵まれたといいます。

今後、繋がりを生み出す場としてのすもの食堂を、より良い空間にしていきながら、 新たな場としてのカフェ兼ギャラリーを創りたいと考えています。

すもの食堂 メニュー考案、食材指導、調理指導を担当している堀澤宏之さん。

すもの食堂では、美味しい野菜を漬物にしたり、お惣菜にしたり、ランチを提供したりしています。 また、予約に応じて夕食や宴会にも対応したり、イベントへの出店や、ケータリングも行っています。 そのメニュー考案や、調理指導を行っているのが、料理人の堀澤宏之さんです。 地元の食材を通じて、地域間/人間同士のつながりを深めようという理念に共感し、すもの食堂で働くことになりました。

すもの食堂 鶏や卵、野菜の各種漬物を、寝かし玄米と一緒に食べられるすものランチ。カレーランチもあり。

堀澤さんは、郷土料理を研究しており、特に発酵食品を積極的に料理に取り入れてきました。 すべて漬物だけで構成された「すものランチ」や、漬物をパンに挟んだ「すものロールサンド」は、 ここでしか食べられないメニューとして人気を集めています。

すもの食堂のような場所は他地域にもあればと考えており、将来的には地元伊勢崎などに分店を開くことも視野に入れているとのこと。

すもの食堂 すもの食堂に集まってくる美味しい食材で作った、数々の漬物です。

堀澤さんの指導のもと、漬物の仕込みやランチの調理を主に担当しているのが、稲川真弥さんです。 稲川さんはもともと高齢者福祉に興味を持っていました。すもの食堂のある高崎市街地には、高齢者が多く居住しています。 ここなら高齢者の方とのコミュニケーションの取り方、関係の作り方が学べるのではと考え、働くことを決めました。

すもの食堂 自ら仕込んだ漬物でランチをつくり、接客もしています。

開店以来の接客と調理を経て、今やスタッフの間で「漬物の腕前は20代前半とは思えない」と言われるまでになった稲川さん。 高齢者の方向けに弁当や食材の配達など、経験を生かせることの可能性は大きく広がっています。

美味しいものや楽しい人集まってくるのがすもの食堂で、三人はそれぞれに個性的な関わり方をしています。 この場所も、ここで働く人々も、この先どうなるのか、とても楽しみです。