循環型農業ビジネス
循環型農業ビジネス

我峰町の山富士産業で、株式会社の一事業部として農業部門を立ち上げるところから始め、農業を行っているのが葛生淳一さんです。

もともとは金融関係の仕事をしていた葛生さんですが、平成20年から趣味と実益を兼ねて稲の無肥料無農薬栽培をはじめ、 これをきっかけに、農業と地域循環型エネルギーに興味を持つようになります。

作業の様子 農業に従事しようと考えたのは「やり方次第で将来性のある産業だと思うから」だと葛生さん。

山富士産業は以前から、ヒマワリの種からバイオ燃料を精製する計画を持っていました(現在は停止中ですが、 来年は20アールにヒマワリを作付けする予定です)。そこで、エネルギーを循環させつつ、収益性の高い農業を行っていくべく、 農業部門を立ち上げることになりました。将来的には、農地を輪作し、ヒマワリをはじめとした搾油作物を栽培することにより、 農業機械の燃料を自家で賄うことを目指します。また、地域の畜産廃棄物や草本を肥料かし、地域内で循環させます。 作業の様子 ほうれん草を植える畑の様子です。 作業の様子 複数の広い畑を回りながら、丁寧に雑草を取り、ほうれん草を育てていきます。

昨今、国は、収益性の高い安定した農業経営を目指す事業者を支援する「認定農業者」制度を積極的に押し進めています。 山富士産業では、この認定農業者を株式会社として高崎で初めて取得しました。

作業の様子 エンドウ豆。 作業の様子 ほうれん草を栽培していない時期のテストとしてエンドウ豆を栽培していました。 作業の様子 乾燥した個体から種を取り出し、次の年にこれを蒔きます。

認定農業者制度や、企業の農業参入障壁が緩和されている背景には、農業の担い手が減り、 耕作地が放棄されるケースが増えていることがあげられます。日本農業の窮地ともいえる状況の中、 農地を集約化して安定した農業経営が可能な、やる気と能力のある農業事業者が必要とされているのです。

山富士産業は今年度はほうれん草を栽培しており、作付け面積約20,000㎡、40tの出荷を目標としています。 株式会社から立ち上がった農業事業者であること、収益性の高い農業を目指していること、 循環型の農業を目指していること、これらは「新しい農業従事者のひとつのかたち」です。 地域の農業を担う存在として、今後の動向が注目されます。