街の賑わいをつくる屋台村での店舗運営
街の賑わいをつくる屋台村での店舗運営

高崎に2009年にできた「高崎田町屋台通り 中山道恋文横丁」は、10席に満たない小さい屋台が集まった、 いわゆる屋台村で、人々の交流の場としてにぎわっています。この中のおでん屋で、一山水希さんは働いています。

一山さんは、たくさんの人と接する仕事がしたいと考え、旅館のフロントで働いていました。 温泉旅館は、お客さんにとって普段の生活から離れ、安らぎを求めて訪れる「非日常」です。 その面白さももちろんありましたが、一方で、日常の中にあって、人との距離感がより近いところで働きたいとも思うようになりました。 そんなことを考えている頃に、知人から話を聞き、日常的なコミュニケーションに恵まれた場所、高崎田町屋台通りで働くことになりました。

お店の様子 あかね屋のおでん。

屋台の店舗は狭いため、必然的に知らない人とも物理的な距離が近くなり、 コミュニケーションが生まれやすくなっています。また、暖かい時期は外の席でも飲むことができますが、 屋外という開放感も、コミュニケーションを促す要素のひとつだと言えます。 お店の様子 あかね屋外観。

あかね屋では、おでんの仕込みから、接客、メニューの考案まであらゆる仕事を行っています。毎日が、 食を通じたコミュニケーションの場づくりの実践です。ここでの会話や楽しい時間が、地元の人にとっても、 県外の人にとっても、高崎の街中を楽しむきっかけになればと考えています。

お店の様子 可愛らしい外観は、入りやすさを感じさせます。 お店の様子 おでんの味付けは日々研究し、改良しています。

山間部で農業生産しているCIPメンバーが、土地にあった作物を栽培することで土地の恵みを引き出す役割だとすれば、 すもの食堂はその土地の恵みを街中に持ってきて多くの人に行き渡らせる場、そしてここ屋台村の使命は、 その野菜によって街を楽しむ時間と空間を作ることだと言えるでしょう。今はこの仕事で日々それを学んでいる一山さん。 今後は、以前から考えている「楽しく飲めて健康にも良い飲食を提供したい」という思いをかたちにするべく、 コミュニケーションが楽しめて、心も体も元気になる料理が食べられる、そんな飲食店を街中で経営したいと考えています。